What's Y10?に戻る
 Y10はアウトビアンキの前モデルである
アウトビアンキA112の後継車として開発されました。
A112は性能、デザインの両面から、歴史に残る名車と全世界で認められ
発売以来20年近くが経過した現在でも高い人気を保っている車です。

  その後継車という大きな使命を持つY10の開発コンセプトは
”A112以上のクルマを”という極めてハードなものでした。

 そこでフィアットはY10のデザインをイタルデザイン、ピニンファリーナ、
フィアットデザインセンターの3社にオーダーし、その中から最高のものを
採用する、という贅沢な方法を採用したのです。
しかも3社に与えられた開発期間は8年という、常識では考えられない
長いものです。
いかに多くの技術と予算がY10に投入されたことか、
ここからお解りいただけるはずです。

 ヨーロッパ大陸での走行をメインに開発されたY10のボディには、
数千Kmに及ぶ連続高速走行を想定した開発がなされています。
徹底的な風洞実験の結果、空気抵抗係数(Cd値)はこのボディサイズでは
誰も成し得なかった驚異的な0.31というすばらしいものをマークしました。

風洞実験を横風対策のために実行したこともY10ならではと言えるところです
コンパクトカーにありがちな横風を受けて直進性を失うという事はY10ではありえません。さらに斜め方向の風洞実験までが実行され、コーナーリング時の安定性までチェックされています。スポーツカー並みの空力性能のためにも8年間の開発期間が生かされているのです。

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