Y10 turbo (1986〜'87) 日本販売価格(東京) \1,980,000 |
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Y10のホットモデルturbo(ターボ)です。名前の通りターボを装着し 同排気量同構造NAエンジンのtouringの55psに対し84psと29psもの 馬力の向上を図っていました。 本国では約10年続くY10の中でturboが最大馬力の車種となりました エンジンは珍しいキャブレター+ターボで、なぜか点火系だけは コンピューター制御という変態仕様です。 走りはもちろん当時のお約束のドッカンターボで あるところから突然猛烈な加速をするというものでした。 またイタリア設計エンジン搭載イタリア車で 最小排気量ターボエンジン搭載車でもありました。 (*ちなみにイタリア設計を除くと最小排気量ターボはイノチェンティ・デトマソ・ターボで、提携先のダイハツが提供したシャレードターボ用ターボエンジンの993ccでした) |
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外観は一目でわかる通りエアインテークを大量に備えた大型バンパーと そのバンパーに引かれた真紅のラインが 一目で「普通の車種グレードではない」感をかもし出しています。 リアバンパーもフロント同様真紅のラインと他グレードとは違う リップスポイラーを併せ持った構造になっています。 その他外観の違いとしてはfire LXやtouringと違い ウインドウ回りにシルバーのモールが装着されておらず ブラックで精悍なイメージに仕上げてあります 車体サイドにturboのサイドストライプが入っているのも turboだけの特徴の一つとなっています。 また、フロントグリルにはturboのエンブレムが装着されていました。 バンパーのドライバーズランプはオプションでランプレスのの場合は 黒い樹脂カバーで覆われています。 |
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メーターはfireLXやtouringなどと違い、 220km/hまで刻まれたスピードメーターとタコメーターを装備し コイン入れの部分にブースト計を装着していました。 turboのY10における性格を現していると思います。 ハンドルはfireなどと同じ4本アームですが形状が若干異なっています。 なお、本国仕様のインジゲーターパネルは GT、4WD同様のイラストのパネルが採用されていました。 |
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エンジンはファイアエンジンではなくFIATが従来から持っていた 1050cc SOHCの通称ブラジルユニットと呼ばれる物に手を入れ IHI製のウエストゲートバルブ付きターボチャージャーと インタークーラーを組み合わせたものでした。 性能は排気量1048cc(整備書には1049ccと記載あり) 最大馬力84ps/5750rpm(DIN) 最大トルク12.5kg/2750rpm(DIN) を発揮し特にトルク特性はわずか2300rpmで12kg/mを発生させ 低速走行時のパワー不足にも寄与しています。 |
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エンジンルーム turboと書かれたターボユニットが否応なく目に映る |
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JAX Y10 カタログより Y10のバリエーションモデルの中で最もホットな性能を持っているのが Y10ターボです。 最高速度180km/h以上、クルージングスピード170km/h、 0→100km/h加速9.5秒(2名乗車)というデータからも、 その速さがお解かりいただけるはずです。 1048ccの新開発エンジンには、ウエストゲートバルブ付きの ターボチャージャーと、インタークーラーが装備されています。 冷却が最大のポイントとなるターボチャージャーとインタークーラーは、 それぞれエンジン前方とホイールアーチ前方のフレッシュエアが 流れやすい位置にマウントされています。 このエンジンの最大の魅力は、低速トルクの高さにあります。 小型で軽量な新開発ターボチャージャーの採用と、燃焼室形状を はじめ各部の研究により、わずか2300rpmの低回転で 12.0kg/mの兄弟なトルクを発生します。 この数値は最大トルクの96%にも及ぶものです。 今までターボ装着車のネックとされていた低速走行も、Y10ターボは 得意です。もちろん高回転域のパワーも素晴らしいものです。 各部に装備されているパーツも、コンパクトカーのものとは考えられない 高性能パーツばかりです。点火装置として標準装備された、 フェラーリF−1やランチアデルタS4にも採用されている デジプレックスイグナイターもその一つです。 DIN表示で最大出力84PS/5750rpm、 最大トルク12.5kg/2750rpmのパワーを持つ強力なエンジンです。 外観ではエアダム形状を持つ大型のフロントバンパーと、 他2モデルよりも1ランク上の155/HR13サイズのヨーロピアン ラジアルタイヤが特徴です。 ターボのネーミングが入ったサイドストライプやエンブレムは さりげない控え目なものとされています。 イタリアンらしいシャレ心がここにも表れています。 Y10ターボは、高速道路等の利用頻度が高い、行動範囲の広い方に お勧めできるモデルです。もちろんレジャーのためのウィークエンドカー としても大活躍します。他の2モデルにもいえることですが、 Y10は、雪道も大得意です。雪深いスキーゲレンデへの ワインディングロードなら、4WD車に匹敵する速度で安全に 走り抜けます。 イタリアのアウトストラーダでは、スーツ姿で涼しい顔をした ドライバーのY10ターボが、2倍の排気量を持つクルマを軽々と 追い越していくシーンがすっかりお馴染みとなっています。 そんな乗り方がピッタリのスポーツカーイーター、Y10ターボです。 |
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●購入ガイド● 当然中古車でしか入手不可能な車体です。 今回はY10ターボして紹介しましたが じつはターボには後期型(?)のアバルトターボという ターボとほぼ全く同じものが存在します。 そっちのアバルトターボはタマ数はまだ多いのですが ノーマルのターボは意外にタマ数は少ないようです。 20〜40台ほどしか無いそうです(苦笑) カタログ上では低速でもよく走ると書かれていますが 実際のところ低速トルクはスカスカでfireにも劣るほどとか 言われてたりします。 が、高回転でクラッチを繋げるともう別次元 比較的軽い車体ともあいまってすさまじいパワーで加速します。 ぶっ飛ばして面白い、それがターボの魅力でしょうか ちなみに、上のほうで書いたバンパーの赤いラインですが 初期型は金属のボルト留め、後期型(アバルト)は プラスチックのはめ込みと細かい変更があります。 主だった欠点ですが… fire同様シフトリンケージの脱落によるシフト操作不能。 エアコンもまた同様のそよ風さんです。 これは欠点と言っていいのか不明ですが オイルの使用量が5Lです、実に中途半端です。 ターボのみにオイルクーラーが装備されていますが 必ずホースが裂けるトラブルがあります また、ターボゆえに常にオイル管理が必要となります。 ターボという付加装備が付いているので 当然コレの不具合というものもあります。 ターボチャージャーIHI RHB 52は初期の非水冷式なので アフターアイドリングが必要になります。 (同じくIHI製のウーノターボは水冷式) どちらかというとターボそのものよりもその下に着いてる キャブに問題がある固体が多いので購入時には注意です。 (ゴミ詰まりが殆どのようなので簡単に直るそうですが… ターボにはなぜかハンドルチルト機構が無いです (アバルトターボには装着されている) また、エンジンヘッドカバーのプレートがLANCIAです。 (アバルトターボはABARTH1) 当然ですが燃費も他のグレードに比べると悪いです。 なお標準状態での最高時速は180km/h 0-100km/h は9.5秒です。 |
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